柳浩太郎作 障害役者を読んだので感想ですよ。
盗人の報復―ヴァルデマールの絆 (C・NOVELSファンタジア)
- 作者: マーセデス・ラッキー,竹井,澤田澄江
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2010/06
- メディア: 新書
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- 作者: 柳浩太郎
- 出版社/メーカー: ワニブックス
- 発売日: 2010/07/04
- メディア: 単行本
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ミュージカルテニスの王子様、初代越前リョーマ役で有名。ドリライ7thではゲストで出演も果たした。
ドリライでの卒業コメントでの、事故を言い訳にしないその姿は本当にかっこいい。
<概略>
はじめの三分の一はナベプロに入ってからテニミュ、そして事故まで。ここは、「正直、アイドルとしてこれはアリのなのか?ファンは認めるのか?」という内容もちらほら見受けれる。アイドルとして明かせなかった私生活が明かされる。(というあか、この程度は柳ファンとしては周知の事実なのかね)
その後、事故後の心境、家族そしてテニミュの他キャストの反応、リハビリ生活、そしてテニミュ復帰。やなぎがあまり表立って出さなかった事故後の葛藤が明かされる。涙なしに読むことはできない。
エピローグは、いままでのマイナスな印象を受けるようないくつもの言葉を、まとめ上げて昇華させるような内容。ぜひ買って、ここまで読んで欲しい。
<感想>
本は160ページほどで、平易な言葉遣いで、2時間あれば読み終わることが出来る内容。かなり衝撃的な内容もある。
かなり前から、「障害者」ではなく「障がい者」と記そうという運動があり、現在では「障碍者」という表記も目にすることが増えた。そんな中で「障害役者」と、ある種開き直りとも取れる題名が付いてる。その題にふさわしく、内容は、やなぎが自らのすべてをさらけ出すような本。
世の中、「障がい者」といえば同情され、援助されつつも、なにかあると槍玉に挙げられる存在。障害者には、過剰な謙遜と沈黙が半強制される中、「障害者」として、こうした堂々とした態度で書かれた著作物はある意味貴重。(←は、本著に対するいやみとか批判じゃないです。感じ悪くて申し訳ない。)
ぬるいテニミュファンであるワタクシには知り得無かったような内容のことがいくつも書かれている。
とくに、上島先生の話がちょろっと出てくるのは貴重。意外とどういう人かわからないので。
とにかく買ってみよう。ブックオフに入荷されるのをまったりしないように。
まったり終わる。