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リュウマのガゴウがくそ面白かったのでレポ
- 作者: 宮下裕樹
- 出版社/メーカー: 少年画報社
- 発売日: 2012/04/28
- メディア: コミック
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ひとつの大きな物語や謎をを設定した場合、大事なのはそのテーマにどうアプローチするかなのだと思う。
宮下裕樹さんの作品、正義警官モンジュは大きな物語へのアプローチがすごくうまく、小出しにされるキャラやミクロな物語が、必ず私を「うわー次も絶対読みたいぜ!」って気持ちにさせてくれた。
リュウマのガゴウもそうだ。
◎あらすじ(背表紙より)
人類が圧倒的弱者となった世界。
「白皮」と喚ばれる化物に怯えて暮らす人々の唯一の希望は、かつて世界を救ったという英雄「リュウマ」の存在。
今は「おとぎ話」の世界にしか見られない、はるか昔の英雄の名にすがり人々は生きていた。
しかし「白皮」に蝕まれ孤立し、滅ぶ道しか残されていなかったとある山村の村に、「リュウマ」を名乗る人物が現れて。
↑白皮 環境に適応して進化するのでナメクジっぽいやつとかイロイロな種類がいる。
本作はリョウマの称号(?)を持つ人物が登場するオムニバス的な作品だ。「リュウマ」という名の人物が登場する以外、リュウマ自身、場所、時間軸、敵は一定の連関、時代生をもちながらもそれぞれちがい。それぞれがそれぞれの視点からリュウマとその時代そして、敵にクローズアップして行く。
※別に老けていっているわけではない。
この見せ方が非常に面白い。いやまじで。
とにかく謎がまだまだたくさんあって、従ってこれからの楽しみもある漫画。まじでオススメ!
◎おまけ
これはいい弧刀影裡流居合術ですね
久 正人作 ノブナガンを読んだので感想
- 作者: 久正人
- 出版社/メーカー: 泰文堂
- 発売日: 2012/02/10
- メディア: コミック
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実はこえたまの兼価版(CDついてないの)を探してる。
これがぜんぜんないのな。
<(ぜんぜん短くない)寸評>
・内容は超直球正統派バトルアクション。王道なストーリー展開なので、既視感は否めない。でも設定は細かいとこも手が行き届いていて、巻末のモンスター解説なんてかなり精妙。しかもろくに登場シーンもないモンスターの解説を細部まで行なっている。
・絵にはかなり癖がある。トーンを二、三種類しか使ってない、コントラストを強調したイラストっぽい絵。なんで、最近の美麗な描き方ではない。表紙を見て「この人の絵は駄目だ」と思ったら買わないことを推奨。ちなみに話数を積むごとに癖は減る。
・この作品の面白さはテンポの良さ。次々展開するアクションがなかなかおもしろい。ハリウッドアクション映画の様なマンガ。
あと、造形も熱い。モンスターの形もちゃんと生命体として機能することを前提に設計されてる。それだけでなく、モンスターの進化の過程も念頭に入れてデザインされているようだ。
主人公たちが持っている武器のギミックもかなり熱い。モンスターと違って、こっちはギミックの派手さや見栄えの良さが前提に設計されているようだ。ゆえにかっこえええ
コマ割りとか造形とかカットとか、ビジュアルがすごくかっこええ。作者のセンスの良さがすごく光っている。
<あらすじ>
修学旅行で台湾を訪れた高校生小椋しお。小椋は軍オタだったり団体行動が苦手だったりで、クラスでも少し浮いてる女子高生だった。
しかし、その場でいきなりモンスターと台湾軍との戦闘が始まる。しかし、台湾軍では全く歯が立たない。
友人を守るため、武器も持たずに飛び出した小椋は、そこで織田信長の生まれ変わりとしての能力を覚醒させる。
(主人公たちの異能は、改造された偉人のDNAを使い、これを武器化させることらしい。)
そして、普通の女子高生だったはずの小椋はモンスターとの戦闘に巻き込まれていくことに。
<感想・他>
なんつーかパロりすぎ!
偉人のDNA→R.O.D
司令室とモニター画面→エヴァ
影の司令官みたいな奴→きゅうべえ
こいつが主人公をスカウトする。
<関連リンク>
試し読みできる。↓
http://comic-earthstar.jp/author/
・・・・もっさりおわる
プレゼントは真珠3巻を読んだので感想
- 作者: 斎藤けん
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2012/02/03
- メディア: コミック
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なんとなくぐぐたす始めてみるも、早速遭難。今にもやめそう。
さてこのマンガも3巻です。
一巻のレポ↓
http://d.hatena.ne.jp/no-means-n0/20100607/1275897771
読み切りから出世して、さてどこまで続くやらと思ってましたが、3巻ではぶっ飛んだ内容もへって、連載っぽい地に足のついたことしてます。
『次巻に向けての準備』そんな3巻。
しかし、その分真珠と執事はパワーダウン。執事のアーサーなんて出番かなりへりました。
なんでギャグ要素もかなり減ってますね。
ネタバレですが。
本巻のラス話でついにエドワードが真珠に恋します。(今までの二巻はなんだったw)
ようやくネタが終わって物語が動き出すって感じ。
とりあえず次巻に期待。
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- 作者: 西島大介
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/01/23
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世界のお終わりの魔法使い?買いに行ったら売ってた。
1400円(税別)
悩んで買った。これが正解だった。
1990年代、世紀末。
そんな時代に庵野秀明やリチャードジェームやX JAPANにはまった三人の物語。
三人それぞれ別のものにはまり、全然違う少年時代を過ごす、でもどこか似通った三人。
そして三人をつなぐ『しょーこーしょーこー』というBGM。
松本サリン事件というグロテスクな他人ごと。
お話は大きく2つに分かれてる。何かに浮かされてた過去と、大人になった現代。
あらすじは以上な感じで。
あらすじになってませんが、この手の漫画はあらすじの紹介のしようがないなぁ・
<感想>
これは90年代についての漫画かなと思う。
この漫画を読む上で大事なのは、作品に流れる空気感を理解できるかどうか。
自分は主人公たちと同じ世代じゃないんですが、面白かった。
自分も10代のころ、主人公たちと同じように、音楽とか小説とか哲学とかアニメとか、なんかそんな感じのモノに熱を上げてて。
今思えば何にあんなに熱中してたのやら。と冷静に思いつつも、当時好きだったものを大人パワー買ってたりする。
そんな自分にこの本は面白かったですね。
多分読む人にによっては「何だこりゃ」モノ。
10代ぐらいのころに何かに病的にハマって、誰を「神」と崇めて。
でも「あの頃の俺はいったいなんだったんだ・・・」
と冷静に思う人向けではないかと。(自虐的に、自嘲的に思う人向けではないかも)
しょーこーしょーこーしょこしょこしょーこ
↑これが脳内再生された方もぜひ。
西島大介さんはイラストレーティングな人間の書き方する。んで、その絵で必ずエロやグロをいれてくる。
今回一番グロいのは絵じゃなくて松本サリン事件という史実。
そして、それをまとめてネタとして楽しんでる登場人物と彼らを取り巻く時代感。
これがこのイラストレーティングな描き方とすごくマッチしてるなぁと思いました。
厚いけど、字ばっかでスッカスカなので西島大介さんの作品を初めて買う人はビビるかも。
この余白が今回はかなりおおめで、いい味出してます。
そして1400円(税別)のハードルを超えられるならぜひ!
サクっと終わる。
瀬川藤子作 VIVOを読んだので感想ですよ。
VIVO! 1 (マッグガーデンコミックス アヴァルスシリーズ)
- 作者: 瀬川藤子
- 出版社/メーカー: マッグガーデン
- 発売日: 2011/11/15
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今作、ノーマークでしたが、ちょっとジャケ買い。これが正解でした。
ようは「型破りな教師が〜」ってな感じの話なんですが、GTOとか金八とか女王の教室とかとは全然違う、教育に対する情熱もやる気もない。
とにかく「俺がいかに楽するか」にすべてを掛け、その結果、なんとなく生徒も変わっていく。そんな感じの話。
<あらすじ>
自己至上主義で気ままに生きる男ナカムラ(あだ名)は友人で教師の井崎にはめられて一年だけ高校教師をすることに。
ナカムラはいかに楽するかしか考えていなかった。が、学校の方針で部の顧問を務めることになる。とにかく面倒ごとはさけようと自分用のテキトーな同好会を作ることにするが・・・・
<登場人物>
ナカムラ(本名ナカンダカリ トヨヒロ)
とにかく自己至上主義。言いたいことは言うし、やりたいことはやりたいようにやる。どんな手を使ってでも。しかも、誰かに媚びたりせず力で押し切る。
生徒に対する自己紹介からしてこんなん
周りが言いづらいこともへーきで言っちゃう。しかも生徒に対する愛などゼロ。むしろマイナス。
◎住吉結子
ナカムラの前任者との相性が悪すぎて不登校になってしまった少女。
気づけばナカムラのいい駒に・・・・
◎佐野鉄平
フツーの生徒だが、そのフツーさのせいでナカムラのパシリになってしまう
◎蓮田一臣
ほぼ常に無表情。絵の天才だが、天才ゆえにマイペースで周りを疎ましく思っている。ある意味ナカムラの同類。
◎井崎
ナカムラの友人。実は常識人で教育に対する情熱も見え隠れする。
巻末の書き下ろしで井崎が、
「生徒のことを中心に考える教師、学校のことを中心に考える教師。どっちも学校には必要。でもその両方が生徒を行き詰まらせることもあって。学校にも生徒にも興味がないナカムラみたいな教師が、そういう子のうまい逃げ道になってくれるんじゃないかな。」みたいなことを語るのですが、本当にそうだなって思います。
・・・・・って騙され掛けました。
やっぱりどうかんがえても良くないよナカムラ先生。
本作は既存の学校ものの枠内で考えない方がいい作品だなと思いました。あくまでコメディー!
作者のラフな画風も合間ってとても楽しく読めます。
もっさり終わる。
ハルミチヒロ作かむかむバニラ!を読んだので感想ですよ
最近iphone買ってみたので、せっかくなのでiphoneから更新んしてやろうかとも思ったのですが、やってみたら意外に大変で回り道した挙句PCで更新。しかもiphoneで写真とってみたら画質が安定しなくて、ちょっと見づらいです。
なし崩し的におすすめ漫画を
花と星 (1) (まんがタイムKRコミックス つぼみシリーズ)
- 作者: 鈴菌カリオ
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2011/10/12
- メディア: コミック
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自分としては百合漫画はほぼ初めてなんですが、なかなかオモシロかったです。
- 作者: ハルミチヒロ
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2011/11/11
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ハルミチヒロさんといえば、ベルベット・キスとか結構、いや、かなりエロい漫画、成人向け漫画すれすれ漫画で有名な方ですが、今作ではそこまでエロいのはないです。パンチラくらいはありますが。
<あらすじ>
主人公リクオ
なんかよくわからないけどかなり動物に好かれる体質な男子。
そこに突然けものっぽい耳の生えた女の子『バニラ』がやってくる。半裸で
↓まず乳と目が合う主人公
バニラはリクオに何か伝えたい事があるという。
が、リクオのあまりの動物好きする体質にわれを忘れてしまう。結果的に要件も忘れてしまう。
ついで登場し、バニラの「マスター」だというキリコが現れる。
キリコとリクオはお互いがまだ幼い頃の知り合いだという。
と、キリコがいうのだが、一方のリクオは・・・・・
そして、バニラとキリコが急にリクオの前に現れた理由をバニラはようやく思い出
す。
果たして二人はどんな約束を交わしていたのか。
すったもんだがありまして、キリコとバニラはリクオの家の向かいに住むことに。
<みどころ>
やっぱりキャラクターの可愛らしさですね。なんといっても。
けもの耳のバニラもキリコもすごく表情豊かで、繊細で。
あと、女性の作家さんということで、女性キャラの私服が話数ごとに違ったり、そういう細かいところでも見せてくれます。
<キャラクターについて>
◎バニラ
おとなしい顔をしてれば可愛いと言うか美人系の顔つきなんですが、おとなしくしてられない天然野生児。けもの耳とキツネっぽい尻尾を生やしてる。んで、なにげに私服はギャルっぽい。このギャップがいいね!
詳細は不明ですが、キリコに作られたらしい。
◎キリコ
なんか召喚魔法みたいなのが使えます。こんなかんじでバニラもつくったのか。
・・・・・いや、なんかこのキャラに、すごくハマってしまった。
13歳の天才児らしいんだが、表情の豊かさからにじみ出る子供っぽさ、健気に大人ぶってるところが自分のツボにすごくハマりましたぁ。
そんなキャラいままででもいたじゃん、とも思いましたが、なんていってもバニラとキリコの関係性がいい!キリコが一生懸命バニラをしつけようとして、バニラの前だけ大人ぶったりする姿が最高にかわいい!ほんとに小学生が猫を飼ってるみたいな。
ついでに、キリコはけっしてツンではない。リクオの施しを受けるだけに飽きたらず完全に頼ったりしてる。この傲慢を傲慢とも思わない傲慢さ。まあ素直なんですねこの子。ある意味バニラより猫っぽい。
「え?まだできてないの?」って顔で幼女にごはんを要求されたい、っていうナゾの欲求が生まれました。
んで、他にもキャラが居います。が当ブログでは
割愛〜
じみーに出てくるクラスメイトたちもいい演出してます。
<おまけ>
作品上では、「な、なんてきれいなケーキが!」
というシーンなんですが、
・・・・・・・・・・
なんかグルーポンのおせち思い出しちゃったよ。
なんか思わずいっぱい画像付けちゃったぜ。
もっさり終わる。
桂明日香作 美少年名言集を読んだので感想ですよ
iphoneを 買ったその日に ガラス割る
なし崩しでオススメ漫画
預言者ピッピ
- 作者: 地下沢中也
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2011/10/20
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この漫画を探して漫画屋をハシゴしたぜ!
ここで紹介しようかとも思ったのですが、むしろ読んでください。
あ、萌えとか0です。
◯桂明日香作 美少年名言集名言集
- 作者: 桂明日香
- 出版社/メーカー: 太田出版
- 発売日: 2011/10/20
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以前、同作者の「そこはぼくらの問題ですから」を読んだ時。
「この作者変態美形を書かせたら世界一だな」と思いました。
そんな桂明日香さんが書く、変態・変人美少年がゴロゴロ出てくるオススメ漫画。それが本作、美少年名言集である〜(ノーマルもあるよ!)
<あらすじ>
まあ一話完結のギャグ漫画だと思ってください。ギャグ漫画、とはいうものの、意外とお話作りでも見せてくれます。人間ドラマありギャグあり悲劇あり。んで、悲劇もギャグとしてしっかり落としてくれるので、後味良く読めます。
お話の作りとしては、タイトルで「今日の名言」が発表(?)され、お話へ
最後のほうのページで、タイトルのセリフが使われて
↑オチは必ずこれですよ。
ほんと、悲劇もふっとぶっつーの。
100%ギャグな話もあるけど、やっぱし美少年には悲劇が似合うね〜
それにしても名言チャンス、いい言葉だ。
そのチャンス自体、巡って来やしないけどね!
サクッと終わる