瀬川藤子作 VIVOを読んだので感想ですよ。
VIVO! 1 (マッグガーデンコミックス アヴァルスシリーズ)
- 作者: 瀬川藤子
- 出版社/メーカー: マッグガーデン
- 発売日: 2011/11/15
- メディア: コミック
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今作、ノーマークでしたが、ちょっとジャケ買い。これが正解でした。
ようは「型破りな教師が〜」ってな感じの話なんですが、GTOとか金八とか女王の教室とかとは全然違う、教育に対する情熱もやる気もない。
とにかく「俺がいかに楽するか」にすべてを掛け、その結果、なんとなく生徒も変わっていく。そんな感じの話。
<あらすじ>
自己至上主義で気ままに生きる男ナカムラ(あだ名)は友人で教師の井崎にはめられて一年だけ高校教師をすることに。
ナカムラはいかに楽するかしか考えていなかった。が、学校の方針で部の顧問を務めることになる。とにかく面倒ごとはさけようと自分用のテキトーな同好会を作ることにするが・・・・
<登場人物>
ナカムラ(本名ナカンダカリ トヨヒロ)
とにかく自己至上主義。言いたいことは言うし、やりたいことはやりたいようにやる。どんな手を使ってでも。しかも、誰かに媚びたりせず力で押し切る。
生徒に対する自己紹介からしてこんなん
周りが言いづらいこともへーきで言っちゃう。しかも生徒に対する愛などゼロ。むしろマイナス。
◎住吉結子
ナカムラの前任者との相性が悪すぎて不登校になってしまった少女。
気づけばナカムラのいい駒に・・・・
◎佐野鉄平
フツーの生徒だが、そのフツーさのせいでナカムラのパシリになってしまう
◎蓮田一臣
ほぼ常に無表情。絵の天才だが、天才ゆえにマイペースで周りを疎ましく思っている。ある意味ナカムラの同類。
◎井崎
ナカムラの友人。実は常識人で教育に対する情熱も見え隠れする。
巻末の書き下ろしで井崎が、
「生徒のことを中心に考える教師、学校のことを中心に考える教師。どっちも学校には必要。でもその両方が生徒を行き詰まらせることもあって。学校にも生徒にも興味がないナカムラみたいな教師が、そういう子のうまい逃げ道になってくれるんじゃないかな。」みたいなことを語るのですが、本当にそうだなって思います。
・・・・・って騙され掛けました。
やっぱりどうかんがえても良くないよナカムラ先生。
本作は既存の学校ものの枠内で考えない方がいい作品だなと思いました。あくまでコメディー!
作者のラフな画風も合間ってとても楽しく読めます。
もっさり終わる。