第9地区をみたよ  ガッツリネタバレ( ・ิω・ิ)

第9地区 Blu-ray&DVDセット(初回限定生産)

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ブログやると活動的になりますね( ・ิω・ิ)

友人に連れられて第9地区っていう映画を見ましてね。
あらすじを書くならこんな感じ↓



南アフリカのある町の上空に巨大UFOが現れた。
(略)
20年後、UFOは町の上空にとどまり続けていた。そのしたには「第9地区」と呼ばれる宇宙人のスラム街ができあがっていた。スラム街といっても、荒野にいくつものバラックが建っているだけ、そのなかに何万人もの宇宙人が、そして南アフリカのギャング達が不可思議な共同体を作っていた。
しかし、当然というか、周辺の人間市民が宇宙人排斥活動が活発化していた。(宇宙人権活動家もいるが、)
物語はこんな世界の中で起こる。
いちお宇宙人の概略を書いておこう。箇条書きで
・頭は悪い、言葉がしゃべる犬ぐらいは頭がいい。言葉をしゃべれるものの何語かわかんない。ただ英語は通じる。
・見た目はシャコっぽい。仮面ライダーに悪役で出てきそう。
・行動は野蛮で粗野、暴力的。しかし、正直者の一面もあって、悪い人間にアッサリだまされる。
・好物はネコ缶やらタイヤのゴムやら。主食は人間の生ゴミ
・かなり力持ち。列車とかを遊び感覚で横転させたりできるほど。彼らの武器も特有で、サイズも見た目も人間の銃と変わらないのに、MIBに出てくる銃並の威力がある。しかし、宇宙人のDNAにしか反応しないので、人間は扱えない。
・こんな科学があるわけだから、頭のいいグループもいたはず、しかし何らかのトラブルで地球到着とともに死んでしまって、今は働きアリみたいな宇宙人しか残っていないらしい。
 やっぱりこんな宇宙人と人間が共存できるわけもなく。とりあえずその場しのぎで第10地区への移送が計画されていた。
この「大規模お引っ越し」の宇宙人窓口担当者に大抜擢されたのが物語の主人公ヴィカスであった。
 ヴィカスはマジメで正直だが、ちょっとヌケてる人。この窓口担当にはほとんど押しつけ的に任命される。というのも、この窓口担当という業務、かなり危険な上になんの権限もない。対外的に『法的に物事を執行してまっせ』と示すためだけのもので、実際は武力行使で移送が行われる。



まぁ、ネタバレなしで語れるのはここまでかな?
ちなみにここぐらいまでは一人称視点の疑似ドキュメンタリー映画として物事は進行する。

以降はネタバレ↓


 宇宙人のバラックをドサ入れしているとき、スプレー缶の形をした何かを押収する。ヴィカスがそれをいじっていると黒い霧が吹き出して、ヴィカスはそれを浴びてしまう。
 その後、それに関連するもめ事で、宇宙人に殴られて左手に大けがを負う。ヴィカスは大けがのはずだが特に痛みを感じず、左腕を包帯でぐるぐる巻きにするという処理ですます。
 その晩、黒い液体を吐いて病院に運ばれたヴィカス。医者の手によって左腕の包帯が取られるとヴィカスのケガをした左腕は宇宙人の腕になっていた。黒い液体を浴びたために、彼はエイリアン化していったのだ。
 ヴィカスは研究対象としてどこかの研究施設に収監される。もはや人権などなく、エイリアンの死体と同列に扱われ、研究される始末。
 やがてヴィカスのエイリアン化がさらに進むと、『半人半エイリアンだから価値があるわけだし、これ以上エイリアン化が進んだら価値なくなっちゃうから今のうちに臓器を売ろう。』という話が進む、それもヴィカスの目の前で。コロされる寸前、ヴィカスは宇宙人パワーで研究施設を脱出。しかし、「宇宙人と一発やって、ヤバイ病気に感染したヤツが逃げた」ってな報道がなされ、指名手配されてしまう。どこへ行っても顔が割れてるため、逃げ場所は第9地区しかない。そうして第9地区へ逃げ込むことに。
 そこで、くだんの「黒い液体」を作った宇宙人と出会う。コイツは名前をクリストファーといい、人間よりもずっと知性的なエイリアンだ。彼は、また止まったままの宇宙船を動かすために、この20年間ずっと特殊燃料を製造していたらしい。その特殊燃料が、ヴィカスを宇宙人化させたあの黒い液体だった。クリストファー曰く、「母船(浮いてるでかい船)に戻ればヴィカスを人間に戻す機械がある。そのためには地下に埋めてある司令船を動かす必要がある。」この司令船というのを動かす為に、黒い特殊燃料が必要な訳だ。しかし、現在それはヴィカスがぶち込まれてた研究所にある。2人は宇宙人パワーと宇宙人武器を使ってガッツリ武装した研究所に殴り込む。
 余談だが、この映画、ドンパチシーンがなかなかすごい。空想武器が何ともかっこいいのだ。もともとHALOというゲームの映画化が頓挫した末にできた映画らしいが、それを感じさせる。ハーフライフに出てくるグラビティガンも出てくる。
 そうして命からがら燃料を取り戻した2人は地下に埋めた司令船へ。このときクリストファーから驚きの言葉が。
「悪いが母船に乗せるわけにはいかない。地球人に対する復讐もあるので、人間に戻すのは3年後まで待って欲しい。3年後、必ず戻ってきて約束を果たす」
 いやいやいや!3年も地球にいたらヴィカス殺されちゃうよ!そう思った主人公の出した結論がまたすごい。
A.殺してでも(司令船を)奪い取る。
 実際殺しはしないものの、鉄パイプ+宇宙人パワーで殴って自分だけ司令船に乗り、司令船をとばす。(ちなみに司令船はでかいヘリコプターぐらいの大きさ。)
 話が前後してしまうが、仲間としてもう一人、子供の宇宙人がいて、子供宇宙人を「クリストファーが先に行けって言ってた」とだまして司令船を飛ばしたヴィカス。
 司令船から命令を出し母船を動かす。20年ぶりに母船が動いたと大騒ぎになる。「宇宙人達は何をするつもりなんだ!」当然司令船も警戒されミサイル攻撃を受ける。そして墜落してしまう。
 墜落した先には軍が待っていて、ヴィカスと近くに転がってたクリストファーを捕まえる。しかし、2人を捕獲し第9地区から出る途中で、地区内の人間ギャングに襲われてしまう。彼らはヴィカスのようになり、宇宙人パワーと宇宙人武器を使える力が欲しいのだ。ヴィカスを狙っていたのは政府や企業だけではなかった。もはや味方のいないヴィカス。数の暴力によって軍は一時的に撤退。クリストファーは軍に連れて行かれるものの、ヴィカスはギャングに捕まってアジトへ連行される。
 連れてこられた先にロボット(大きさは3メートルぐらい。人型。マトリックスに出てくるAPUを思い浮かべて頂くといいかもしれない)を見つける。ギャング達は使えもしない宇宙人武器を集めることにやっきになっていた。このロボットもその一つ。司令船にかろうじて身を隠し、難を逃れていた子供宇宙人はこれらの危機を察知、このロボを遠隔操作で操りヴィカスを助ける。さらにヴィカスもこのロボに乗り込み、圧倒的火力でギャングを撃滅し、アジトから脱出。司令船を目指す。
 しかし、この間、軍に連れて行かれていたクリストファーは尋問を受けていた。「宇宙人は何をするつもりなんだ!」コレを見つけたヴィカス、圧倒的な力『ロボ』を手に入れた彼は、クリストファーを助ける・・・・かと思いきや
 ヴィカス「その宇宙人は好きにしていい!だからオレを逃がせ!」
 ヴィカス君のクリストファーに対する恨みは激しい・・・いったんは逃げるもさすがに良心が痛んだのかクリストファーを助け、2人で司令船を目指すことに。
 ここでこの映画最大のドンパチシーン。コレがまた最高にかっこいい。ヴィカス君の乗るロボが撃つ銃弾(エネルギー波?)に当たると人間は水風船のようにはじけてカスも残らない。ロボの動きもかなりリアルでかっこいい。ハリウウウウウッドって感じのアクションシーン
 しかし、多勢に無勢。いくら圧倒的な火力を持っているヴィカス君も軍の集中砲火には敵わない。途中でメカの脚部が壊れ、これ以上動けなくなる。ここでアクション映画の伝統的なシーン
 「クリストファー・オレのことはいい。司令船へ急げ!俺の死を無駄にするな!あのチビ(子供宇宙人)をよろしくな・・・・」
 「ヴィカス。3年だ、三年後必ず・・・・・・!」
 残された火力で軍を食い止めるヴィカス
 クリストファーは子供宇宙人とともに司令船のコンピュータを復帰させ母船を遠隔操作し、母船に引き上げてもらう。引き上げるとっても浮かび上がっていくんですよ。よくあるフワーってアレ。
 華麗なる泥臭いドンパチのすえ、ヴィカスはなんとか軍を倒し、一命は取り留める。そのバックには宇宙船に引き上げられる司令船の姿が・・・・
『そしてその後ヴィカスを見た物はいなかった・・・しかし、第10地区ではヴィカスに似た宇宙人がたびたび目撃される・・・・・クリストファーは3年後という約束を守るのだろうか・・・・・人類の運命は!?』


そう、これがいわゆる、ハリウッド伝統の『続編ありきエンディング』である。

感想他 長いあらすじですいません。コレでもかなり内容はしょってるんですよ・・盛りだくさんの映画ですね。短い感想ですが、エンターテイメント作品としてはかなり面白いと思います。