東風実花作 わたしたちは皆おっぱいを読んだので感想ですよ。
わたしたちは皆おっぱい (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)
- 作者: 東風実花
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2010/07/12
- メディア: コミック
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久しぶりに呆れ返るほど馬鹿な漫画を読んだ気がする。嫌なことあったら、これ見て元気出すわ。
『鎌上貴子』は、おっさんと男子高生を足して2を掛けたほどおっぱいが大好きな妄想少女。引っ込み思案のために友達ができず、まだ見ぬおっぱいを夢見ていた。
日々激しくなる妄想。鎌上貴子は根暗な性格を克服し、巨乳の友達をいっぱい作っておっぱいを心ゆくまで揉めるのか!?
<感想>
なかなかいい感じで馬鹿やってますw
『自分の性癖に悩んでいる』という広めの捉え方をすると、なんだか真面目な話に見えます。イジメの問題やらなんやら、真面目そうな話題も出てきますが、それらは全て前フリ。どんなに暗い空気になっても、最後にはタライが落ちてきて大団円。読んでる側に暗くなるスキを与えない!
↓次のページ
ただ、女の子のおっぱいはもう少し大きくてもいいかな。今や、漫画界のおっぱいは大変なことになってるからね!↓ぐらいでは足りないかも。
こういう少女漫画風の絵で超乳がみたいね。
アイドルマスター ディアリースターズの漫画版を読んだので感想ですよ。
※アイマス全然わかんない人の描いた文章です。ご容赦を
アイドルマスターSplash Red for ディアリースターズ (1) (IDコミックス REXコミックス)
- 作者: バンダイナムコゲームス,坂野杏梨
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2010/07/09
- メディア: コミック
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アイドルマスターInnocent Blue for ディアリースターズ (1) (IDコミックス REXコミックス)
- 作者: バンダイナムコゲームス,零壱
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2010/07/09
- メディア: コミック
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アイドルマスターNeue Green for ディアリースターズ (1) (IDコミックス REXコミックス)
- 作者: バンダイナムコゲームス,黒瀬浩介
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2010/07/09
- メディア: コミック
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声優のmakoにどっぷりはまったり、O/Aを読んだりした結果。私の中でアイドルブームが来てるらしい。その時ちょうどこんな漫画が売ってたので買ってみました。
上にも書いてありますが、アイマス全然わかんない人のブログなので、「原作とここが違う!」みたいな指摘は一切できません。ご容赦を
あらすじはゲーム版のHPのキャラ紹介に載ってたのと同じ。多分原作に忠実ではないと思う。が、本家アイマスの漫画版はずいぶんいろいろな騒ぎがあったそうですが、この作品はエロネタ一切無いです。原作の精神はちゃんとうけついでるかと。気になる方は↓へどうぞ
http://www.bandainamcogames.co.jp/cs/list/idolmaster/ds/
同じ時間軸を生きている三人それぞれのキャラの視点で描かれれている。最初はシンクロしているが、話数を重ねるごとに他の二人がだんだん出てこなくなる。「同時進行ならではの面白さ」みたいなのを期待してみない方がいいかと。
また、どの作品でも前作のキャラが先輩アイドルとして出てくるのだが、メインで絡む先輩(天海春香・星井美希・菊池真)以外はおまけ程度でしか出てこないので注意。
<それぞれ感想他>
三冊別の作家さんから出ているが、絵柄から雰囲気まで綺麗に棲み分けが決まっている。それぞれ個性的。
●アイドルマスターSplash Red forディアリースターの場合
絵→イラストっぽい絵ですね。三冊のなかでもゲーム中なの絵に一番近い絵かと。
雰囲気→元気なイキイキした主人公が可愛く。作品全体もコメディ調でカワイイ感じに仕上がっている。
感想→でアイドルを目指す女の子の悩みが、直球で描かれていて私としてはこれが一番面白かった。『主人公を応援したくなる』ってのはアイドル漫画としては重要な要素ですな。
●アイドルマスターInnocent Blue forディアリーの場合
絵→REXというか・・・・ゼロサムじゃね?って感じの絵柄。絵はうまいがキャラの書き分けが微妙なときもある。ただ、女の子がいちばんおしゃれ。作者は女の人なのかしら。
雰囲気→まんま中高生が読む少女漫画って感じ。ゼロサムとかシルフとか。
感想→キーワードは「友情」。三冊の中で最も内面的葛藤が描かれて、人間関係から主人公が成長し、自己実現を達成していく過程が丁寧に描かれている。作品として問題はない。面白いと思えるかどうかは好みの問題だろう。
●アイドルマスターNeue Green forディアリースターの場合
絵→ちょっと古っぽい。うん・・・・受け付けない方もいるかも。お勉強のために公式サイトで涼を見たときは、ちゃんと男の子にも見えるし女の子にも見える涼のキャラデザに感動したが、漫画版は男にしても女にしても・・・・・ってな感じなってしまった。
雰囲気→最もラブコメ的要素が強い。アイドルの恋愛が初々しい。ただ・・・・なんだか古めかしいな。男の娘とか、目新しい要素が入ってるのに、なんだか古めかしい。
感想→全体的に古めかしい印象を受けました・・・・。なんだか、ガラスの仮面を思い出したよ。作者の持ってる女の人像、アイドル像が古めなのかもしれない。ただ、漫画としてはしっかり出来ているし、好きは人もいるだろう。熱くて燃えるアイドルものが読みたい人にはいいかもしれない。
平野耕太作 ドリフターズを読んだので感想ですよ。
6月30日 書店を探しまくった日々から一週間。アワーズの表紙が寂しそうにしてましたね。
ヘルシングっぽい作品は数あれど、やはりヘルシングを超える作品を作るのは平野耕太しかいないのかね。
<あらすじ>バレあり
1600年 関ヶ原 鳥頭坂。
島津豊久は殿(しんがり)として命を賭して養父島津義弘を陣中突破させる。
敵の撤退後、戦いの終わった戦場をさまよい歩いていると。次の瞬間目の前に謎の男と空間。
そしてさらに、気がつくと見たこともない異世界、ファンタジーな世界にたどり着いていた。
そこにいたのは、18年前に本能寺の変により死んだはずの織田信長と400年前に死んだはずの那須与一だった。
他にも、こちらの世界から、多くの武人が連れてこられているらしい。彼らのように、現代から異世界にたどり着いた人々を<漂流者(ドリフター)>と呼び、彼らは「十月機関」に統括されている。具体的にはハンニバル・バルカ スキピオ ワイルドバンチ強盗団 菅野直
そして、ドリフターと同じようにこちらの世界から異世界にたどり着き、黒王(こくおう)と呼ばれる魔の軍勢の配下にある者たちを廃棄物とよぶ(らしい)
廃棄物のメンバーは→土方歳三 ジャンヌ・ダルク アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァ
黒王は異形の魔物と廃棄物とを率いて、世界を地獄に変えていた。
<感想>
自らの信念に基づいた行動は言語や時間どころか世界さえ飛び越える。
歴史上の人物オールスターが異世界で大戦争!なんか厨二病全開の設定だけれども、これをうまく「実現」させる手腕は見事。うまくやらないと「こんなの誰でも思いつく」とか「薄っぺらい」とか「子どもっぽい」とか言われてしまうからね!こうして精妙かつ正当に評価される土壌たる『ヒラコーブランド』みたいなのを作り上げられたのはすごいね。(当こすりとかじゃないです)
実際面白い漫画ですし、単なる厨二病漫画とは一般的な区別がつけられるべきですね。物語の中に埋め込まれているいくつもの『爆弾』が、本作が一巻にして既に、もう単なる雰囲気だけの三流とは違うことを示している。
ただ、ワタクシが期待しているのは『ヘルシング越え』!ヘルシングの精神的なものを継承しようとしたり、ヘルシングを批判的に継承しようとするような作品がほとんど見当たらず、真似しただけの二番煎じド三流雰囲気漫画がことごとく量産される中、『ブーム』の起点である平野耕太氏が『本物』っぷりを魅せつけて欲しい。コンスタントに一定のクオリティの漫画を書ける事はすごいが、あらゆる意味でヘルシングを超えるような作品を是非書いて欲しい。
<おまけ>
まさかのグラビアポーズ
・・・・那須与一って男だよね?
<おまけ2>漂流者と廃棄物の差
漂流者と廃棄物は敵対関係におかれるらしい。しかし、それは属している集団(または、彼らを選んだ人)が敵対しているからであって、実際、両者に明確な差異はないように見える。どういう基準で分かれているのだろう?
客観的に求められる差異は何か? 歴史苦手のワタクシがググッた結果
漂流者→どう死んだかわからない。死に方に諸説あり。
廃棄物→処刑
ぐらいの差だろうか。
生きるか死ぬかわからない状態で、漂うように異世界にたどり着いた漂流者にとって、異世界は白昼夢のようなもの。「ん?生き残れた・・・のか?」ってな心境かもしれない。
しかし、処刑され、明確に死んだ者たちにとって、異世界はあの世。処刑という状況から生き残れる訳ないのだから。
そう思うと、廃棄物達が、ボロボロになった旗を掲げている姿は意味深い。織田信長も家紋を掲げているが、それとは違う意味深さを感じる。
もっさり終わる。
柳浩太郎作 障害役者を読んだので感想ですよ。
盗人の報復―ヴァルデマールの絆 (C・NOVELSファンタジア)
- 作者: マーセデス・ラッキー,竹井,澤田澄江
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2010/06
- メディア: 新書
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- 作者: 柳浩太郎
- 出版社/メーカー: ワニブックス
- 発売日: 2010/07/04
- メディア: 単行本
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ミュージカルテニスの王子様、初代越前リョーマ役で有名。ドリライ7thではゲストで出演も果たした。
ドリライでの卒業コメントでの、事故を言い訳にしないその姿は本当にかっこいい。
<概略>
はじめの三分の一はナベプロに入ってからテニミュ、そして事故まで。ここは、「正直、アイドルとしてこれはアリのなのか?ファンは認めるのか?」という内容もちらほら見受けれる。アイドルとして明かせなかった私生活が明かされる。(というあか、この程度は柳ファンとしては周知の事実なのかね)
その後、事故後の心境、家族そしてテニミュの他キャストの反応、リハビリ生活、そしてテニミュ復帰。やなぎがあまり表立って出さなかった事故後の葛藤が明かされる。涙なしに読むことはできない。
エピローグは、いままでのマイナスな印象を受けるようないくつもの言葉を、まとめ上げて昇華させるような内容。ぜひ買って、ここまで読んで欲しい。
<感想>
本は160ページほどで、平易な言葉遣いで、2時間あれば読み終わることが出来る内容。かなり衝撃的な内容もある。
かなり前から、「障害者」ではなく「障がい者」と記そうという運動があり、現在では「障碍者」という表記も目にすることが増えた。そんな中で「障害役者」と、ある種開き直りとも取れる題名が付いてる。その題にふさわしく、内容は、やなぎが自らのすべてをさらけ出すような本。
世の中、「障がい者」といえば同情され、援助されつつも、なにかあると槍玉に挙げられる存在。障害者には、過剰な謙遜と沈黙が半強制される中、「障害者」として、こうした堂々とした態度で書かれた著作物はある意味貴重。(←は、本著に対するいやみとか批判じゃないです。感じ悪くて申し訳ない。)
ぬるいテニミュファンであるワタクシには知り得無かったような内容のことがいくつも書かれている。
とくに、上島先生の話がちょろっと出てくるのは貴重。意外とどういう人かわからないので。
とにかく買ってみよう。ブックオフに入荷されるのをまったりしないように。
まったり終わる。
宇宙ショーへようこそ を見たので感想ですよ。
宇宙ショーへようこそ 【完全生産限定版】 [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: アニプレックス
- 発売日: 2011/02/09
- メディア: Blu-ray
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異様に長くなってしまった。それも愛ゆえ。完璧なネタバレはしないよう努力しましました。努力したんです。
<寸評>
子供たちを応援したくなる、ワクワクドキドキする映画。
「映画・ドラえもん」のような児童SFが下書きとしてあるんじゃないかな?(作った側は意識してなんだろうがミヒャエル・エンデの匂いもする。)
日本アニメ映画で「芸術作品」と呼ばれている作品の多くは、児童SFアニメからは距離をとった作品が多かった気がする。本作は『宇宙』『ひと夏の思い出』『異世界の危機』『友情』といった、映画ドラえもん的要素を、完全に引き継ぎ、それを現代という文脈で読み直す。ってな感じの作品だ(と思う)。
夢のような世界を、元気な主人公たちと体験する。純粋にドキドキワクワクする作品だ。子どもだけじゃなく、大人こそ見るべき児童SFとでもいいましょうか。
とにかく面白いのでおすすめ。
あと、映画館で映画を観る楽しさを、この作品をきっかけに思い出した。ぜひこの臨場感を映画館で楽しんだほうがいい!現実をあっさり思い出しちゃうような日用品が転がってるリビングなんかで見ても、この映画の良さは味わえない予感。
<良かったところ・悪かったところ>
○良かったところ
・映像&造形
映像と造形が特に素晴らしい!出てくる宇宙人や建物のデザインと造形、そしてそれらの動かし方がほんとうに素晴らしい!アホほど素晴らしいデザインのモブが出てくる。映画を見終わったあと、現実がめちゃめちゃ地味に見える。
ジブリといかいう人いるんだろうが、ワタクシの中ではジブリなぞ完全に圧倒してる。
・アクションシーン
最高!
オープニングからアクションシーンなのだが、オープニングから一気に血が沸くほどのカッコいいアクションシーンを見せつけられる。『爆発』や、『強そうな武器』『モンスター』といった要素はモチロンのこと、そういった派手さのない泥臭いアクションシーンも見所。絵作りの凄さを見せつけられる。
・世界観&設定
月の裏は宇宙人の基地になってるらしい、とか、ミステリーサークルって宇宙人が降りた跡なんだって、といった噂を、大人になって信じられなくなってしまった。しかし、あの頃噂を信じていた熱い気持ちを思い出させてくれるような話。
本作の宇宙はまさしくユートピアだ。上の繰り返しになってしまうが、小道具からモブまで楽しそうなのだ。大人でも、もう一度夢を見られる。(楽しそう、というのは、あらゆる生活用品がその実用性を超えて、楽しそう。ということ)
子供じゃなくても、この世界は住みたい。
・キャラクター
主人公たちはみんな元気でイキイキキラキラしてる。(ちょっと目が眩んでしまった。もう素直な気持ちで作品を見れなくなってしまった自分に気づいたね。)
成長していくキャラクターが描かれている。
さらに、キャラクターと同年代と思われる子役たちの熱演も見所だ。
○悪かったところ(以下、個人的な感想から逃れられませんでした。ここは好みの問題。悪いところ言うより、不満)
・ストーリー
確かに面白いストーリーだと思うが、展開を遅くすべきなんじゃないか?と思うところは早く。早くしてもいいんじゃないか?というところは遅い
前半の日常パートについては、やはりテンポが遅すぎる。前半は忍耐が必要かもしれない
ただ、ラストに進むにつれ、完成されていき『遅さ』にも意味があったことに気付かされる。
『ヒーローとは何か?』『ヒーローと弱者の関係』といった問題ついて、生命倫理と絡めて問い直す姿勢や、それについて、答えの出し方は素晴らしい。前半の忍耐は後半に報われる、はず。
しかし、やはり膨らましすぎて、風呂敷をたたみかねた感はいなめない。後半部分に関わる前半部分だけ膨らまして欲しかった。(というか、そうなるのが狙いだった気もする)
さらにいえば、舛成さんらしい(?)説明のなさは健在。それは、ワタクシも良いとはもうし、大人なら鑑賞に問題はないが、子供は雰囲気を楽しむしかないんじゃ・・
・キャラクター
良いといったキャラクターだったが、ちょっと、キャラの多さを持て余していたかんがありますね。途中で参入したキャラが、既存キャラを押しのけたり、主題自体がぼやけ気味だったり。(少年・少女たちの成長 以上の主題はそもそも設定されてなかったのかもしれない。)
・特に個人的な不平(単体では意味が分からないので見た人向けかも)
↓致命的なバレあり
ワタクシには、主人公たちが「ちょっとした力」を手に入れる点と「その力の手に入れ方」が引っかかってしまってしょうがない。こうした庶民的なヒーローが力を手にする事に疑問を感じるのは好みの問題かもしれないが、手に入れ方がベタ過ぎるのはどうかと思う。これは、有名なとあるアニメの映画でも用いられた設定だし、それに気づく気づき方もストレートすぎる。もっと芝居がかった気づき方があるはず。
でも、まとめると面白いよ!ホントに。(悪いところを語って終わるってのはどうかね)
DVD・BD版はカットされたシーンも足されて、さらに完成された一作になる気がする。
<おまけ>-2回見に行くとどうなるのか?-
同じ映画を二回観に行ったのは生まれて初めてだよ!
本作は序盤、『これがあとからどう効いてくるのか』『これからどういう話が展開していくのか』見えにくい。また、横断的なテーマも見えづらい。序盤の展開をまとめ上げる終盤は文句なく面白い。ただそれまで集中力が持つかどうか。それが、ワタクシから本作の見たネックだった。
2回見ると、あるシーンと全体とがどのように連結するかが確認できてより見やすかった。さらに、二回目見ると色々発見がある。ていうか、全然飽きないよ!美術の全体はまだ把握しきれてない!ピョン吉も一匹も見つけられなかった。
あと、自分でびっくりしたのですが、一回目見たとき全く泣かなかったのですが、二回目見たらとあるシーンでボロボロ泣いちゃった!一回目見たとき客観的に見てたのが、二回目になったらボロ泣き。私の中で何が起こったのでしょう?
たぶん、DVD大好き倉田さんとしては、何度見ても面白いものを志向しているのでしょう、そして、その点では大成功かと。
<おまけ2>--コラム「自分のことは自分でやろう・ひとりはみんなのためにみんなはひとりのために」--
これは、教室の黒板の上に掲げられたスローガンなのだが、これが本作では重要なセクションで使われる。
このスローガンがいいのは、そもそも誰が言ったかわからないところだ。だから、これは個人崇拝から逃れているし、他の規範からも離れて自由であり、問自体をなんども問い直すことができる。
ところで、『自分のことは自分でやろう』は個人主義。『ひとりはみんなのためにみんなはひとりのために』は集団主義的だ。文章の前後がうまく咬み合っていない。
では、これがどう結合し、ここから主人公たちがどのような意義を見出すのか?それが本作の素晴らしいところだ。見てない方はぜひ見ていただきたい。
<おまけ3>
登場キャラの鈴木周 は、だいぶ『ガチロリ』の方に愛されるキャラと思われる。
スタッフの愛を感じるカットを、私は幾度も目撃した。
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もっさり終わる。
よねやませつこ作 マジョリン2巻を買ったので感想ですよ。
今回は、アニメ化したら子安武人が大忙しになりそうな漫画、『異質魔女っ子漫画』マジョリンをご紹介。
マジョリン 1 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)
- 作者: よねやませつこ
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2009/10/24
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マジョリン 2 (IDコミックス) (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)
- 作者: よねやませつこ
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2010/06/25
- メディア: コミック
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<あらすじ>
魔法使いの世界で名門といわれるレイヴンクロフトの血をひく倫子。純血の魔法使いながら、人間社会で生きていた。
名門の年頃の一人娘ということで、魔法使いたちに求婚される倫子だったが・・・魔法社会で育ち、魔法使いとして生きてきた人たちは基本的に痛い・・・・人間的常識を持っている倫子ととしては受け入れられない。
痛い人達↓
そもそも、倫子には意中の幼馴染(人間)がいて、彼と結婚することに決めている。
よって、倫子はやってくる生理的に受け付けられない求婚者をボコボコにして魔法界に送り返していた。
さらに、倫子は男らしい見た目に男らしい性格。魔法界的文化どころか、魔法協会の推奨する「魔女っ子」との相性も悪い。
しかし、そうして倫子が結婚しないと、名門の血が絶えてしまう。憂慮した魔法協会は倫子のもとに結婚コーディネーター『ルイ』を送り込んだ。こうして、倫子は月イチペースでマイペースで個性的なな魔法使いを相手にお見合いをするハメに・・・・
<見所>
○設定
言い方が悪いが、こじつけるのがうまい作品。
西洋の伝統的アングラの魔女と、日本アニメの伝統魔女っ子とが、どう共存するのか?ということに説得力を持たせる設定作りがうまい。
また、数多くの設定やキャラクターが豪華に使用されて、いろいろな世界観や展開を想像できて楽しい。数ある設定やキャラを消化できずに持て余してる、ともいうが、これはこれで楽しい。
○人間関係
主人公倫子とその恋人晃一との恋愛劇(?)も楽しい。いっけんドタバタラブコメディにも見えるが、なかなか二人の溝はでかい。一見人間にしか見えない倫子も、中身は完全に純血の魔女。純血の人間たる晃一との見えざる壁は、倫子が考えている以上にでかい。
おそかく、本来的にメインであると思わるこのふたりのお話は、あまり進んでいないものの、これからに十分期待できる。
影が薄く、達観した視点を持つ、異様にウツいヒロイン的男子、晃一くんがどうするのかが二人の関係を大きく決定付けるだろう。
そのうち碇シンジを抜きそうな程のウツっぷり
そんなこんなで、どう転んでもおすすめマジョリン!
もっさり終わる。
安倍吉俊作 リューシカ・リューシカ を読んだので感想ですよ
第三回 海外で嫌われるアニメキャラっって?↓
http://www.moonlight.vci.vc/misc/suki_kirai5.html
あ〜、わかるわかるw
ちなみに私の好きな漫画のキャラ一位は断然CLOTH ROADのジューンメイ様ですね。
私の嫌いな漫画のキャラ一位はデスノの金髪ビッチ。
リューシカ・リューシカ 1 (ガンガンコミックスONLINE)
- 作者: 安倍吉俊
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2010/06/22
- メディア: コミック
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<オススメ度>高し。買った方がいい。ほっこりするとてもおすすめの漫画。
フルカラーで本自体は薄いですが内容は濃い一作。
万人受けするタイプの作品ではあるが、そうであるが故に合わない人がいるかも。ガンガンオンラインに行くと試し読みが可能、なので試してみるといいです。
http://www.square-enix.com/jp/magazine/ganganonline/comic/ryushika/
136Pほどの薄さですが、横断的なストーリーが明確になく、繰り返しの一話完結なので丁度いい分量かも。
<あらすじ>
栢橋龍鹿(かやはしきみか)ことリューシカが主人公。幼い子供の視点で、なんてことないはずの日常をファンタジーに満ちた世界へ。空想少女リューシカの空想冒険を追体験して楽しむ、『なんてことない』日常漫画。
<みどころ>
空想少女リューシカの空想が、童話的でかわいく、ファンタジックで楽しい。
考えてみれば、野原しんのすけ、よつばから松岡美羽まで、子どもらしい荒唐無稽さが楽しいキャラ・作品はあったが、そういった漫画でこういった童話的な雰囲気をもっている作品はあんまりなかったような気がする。作者の柔らかく曖昧な(?)絵柄も良い演出をしている。
もちろん、子供のことを想って楽しむ作品とも思いますが、童心に帰らなくても、ファンタジーとして楽しめる作品なんじゃないかなって思います。これって、子どもが読んでも楽しいんじゃないかな?
(よって、『童心』に異様に高い価値をおく事に疑問を持たれる方にもオススメ!)
なにより、単純にリューシカがカワイイ。
パパの話がでない、ママは基本的に家にいない。「兄」や「姉」とは年も離れ、外見からしてどうも血がつながっていないように見える。異母兄弟なのだろうか。
なんとなくネガティブな背景が見え隠れしてしまうが、そんなこと関係なしに空想の世界で冒険を繰り広げるリューシカは、本当に愛らしい。そして、それを見守る兄と姉とのやりとりも楽しい。
全然関係ないけど、リューシカが18歳ぐらいになったら、本人にこれを読ませたいねw
また、作者近影の下にあるまえがき(?)が秀逸なので、それを読んでから内容に入ると何か感じるものがあるかも。ないかも。
とにかくおすすめ リューシカ・リューシカ