ハグキ作 漫画 くりーくんを読んだので感想ですよ。

私の中で急にオーガニックブームが来て、オーガニックコットンやらオーガニック食品を買いあさってます。が、実はオーガニックの意味を知りません。なに?オーガニックって?


くりーくん(1) (アフタヌーンKC)

くりーくん(1) (アフタヌーンKC)

<オススメ度>あまり・・・
 ハトよめを愛している人はこれをどう見るのでしょうか?
 ほのぼの、人間ドラマ展開に納得できるかどうかが大きな肝。
 むしろ、ハトよめ未読の方になら、ある程度オススメ度は上がる。
 good afternoonのホームページで試し読みができるらしい。自分は見れなかった。会員限定なのかな?


 ハグキ先生を知らない人ためにハグキ先生と、ハトのおよめさんについて。


ハトのおよめさん
 ヘタな絵と素朴なキャラ、ほとばしるバイオレンスと躊躇しない下ネタ。とんでもないギャグマンガ、それがハトのおよめさん



※ちなみに私はこのハトよめを5巻ぐらいまでしか読んでないです。


<くりーくんのあらすじ>
 ねずみのくりーくんはある日突然リストラにあい、離婚。一人娘の親権も奥さんに取られ、新居でひとり寂しく生活していました。

以上。ギャグマンガのあらすじなんてこんなもの。

<感想>
 しかし、表紙を見ると度肝を抜かれる。特に背表紙はまるで絵本のようだ。ほのぼの路線に切り替えたのだろうか?というか、これはギャグマンガの表紙なのだろか・・・・


 一話目はメチャクチャで面白い。それまでの疑問が吹っ飛ぶ程笑える。掛け合いの面白さは最高水準にある。が、一つ気づくことがある。ハトよめと違い下ネタが全くない。暴言も抑えられている。


 話数が進むごとに最初に疑問が徐々に再燃し始める。ギャグの隙に人間ドラマの一面が混ざってくる。そこにはギャグが一切介在しない。
 最初は「そういうギャグなのかなw?」と思ったのだが、徐々に人間ドラマ成分がギャグシーンを押しのけてくる。一巻のラストではギャグとドラマがほぼ半々になる。
 特徴的なのは説明コマが増えていくところだ。↓下のような無声の説明コマが増えていく。ある意味『次の日』というモノローグを入れて飛ばしてもいいようなコマ、それもギャグなしのコマが増えていく。

 ギャグの質も変わってくる。

これ。ちょっと衝撃を受けた。



ハトよめの事を半分忘れて感想>


 以下は特に個人的な感想だが、この人間ドラマも一昔前の昼ドラのようでどうも良くない。離婚やら子育てやらイジメやら友情やら。
 しかも、そうした人間ドラマのせいで、ギャグシーンがあまり効果的でなくなってしまった、ように感じる。現実味を帯びた問題と、バカっぽい会話の相性はあまり良くない。二つはうまく混ざり合っていない、と感じる。


 しかし、やはり掛け合いは面白い。
 そして、ラストの方の話はどことなく形になっている。

 ネズミである主人公が家で寝ていると、酔っぱらいの犬が絡んでくる、というシーンがある。(ハトよめと違って犬とネズミは現実と同じほどの身長差がある。)
 このシーンはギャグなのだが、ちょっと「ネズミかわいそう」と思ってしまう。ハトよめを読んでいた時ならありえない感情の動きだ。


はたして、これから化けるのかどうか?




こんなにこき下ろして申し訳ありません
もっさり終わる。