斎藤けん作 プレゼントは真珠を読んだので感想ですよ。
<オススメ度>→なかなか
表紙↑と帯にピンときたら買うべき。少年趣味でSっ気のあるかたは是非。
小動物のような主人公を見て「いじめたい!」と思った人はまず買うべき。ジャンルはコメディ。
http://www.s-book.net/plsql/slib_detail?isbn=9784592191261
上から一話の途中まで読めます。
<あらすじ(背表紙+α)>
ローベル男爵の一人息子・エドワードは夢見がちでヘタレな世間知らずのお坊ちゃん。
女性の扱いに慣れさせるため、使用人が用意したのは見た目はエドワード理想の女の子。(しかし、中身は完全な野生児)
彼女は奴隷として娼館に売られるところを執事が買取ったのだという。
「真珠」と名付け可愛がるエドワード。エドワードはある程度「真珠」に慣れていく。しかし、女性に慣れてきた、ということで執事は「真珠の役目は終わったので売る」と言い出す。
思い悩むエドワード。そして、奴隷と貴族という身分を超えて、真珠にプロポーズする!
が!
実は、真珠はの正体は由緒ある伯爵家のご令嬢、ダイアナ=キャデリッシュ嬢(25)。エドワードのあまりのダメさに惚れ込んだという真性のSだった。
プロポーズしたからには付きあわなければならない。(っていうか彼女からは逃げられない!)Sな執事やメイドにも泣かされ、エドワードの運命は?
みたいな。
<感想>
よくできたコメディ。ギャグと言うよりコメディ。ラブコメディというよりコメディ。ヒューマンコメディというよりコメディ。「人間ドラマ」で物語を回収しないぶん展開が非常に自由。というか、ダイアナと執事が自由すぎる。
見所は泣き顔。一巻のラスト話には麗人の悔し泣きも見れる。「真珠」ことダイアナのイケメンっぷりも見所。
多くの作品にありがちな、変に高すぎるテンションで突っ走っていくわけでもなく、心地いいテンションで進む。
ただ、これから、展開が繰り返しになるのではないかなという感じ。一巻ではそれほどのワンパターン化はないのですが、これからが心配。
ワンパターン化→新キャラ投入→誰かのお当番回&行方不明→ワンパターン化・・・でキャラが扱えない程増えてしまう漫画もありますからね。
心配してしまうほど、面白く、気に入った作品。できるだけ面白い状態が続いて欲しい。
<おまけ>
読み切りの「雪のカノン」が収録されていますが、内容は心を震わすセンシティブ読み切り。コメディ→センシティブの変化に目がチカチカする。
三十ページ弱の読み切りながら、ストーリや展開は出来すぎではあるが、大変良く出来ている。が、目がチカチカする。
もっさり終わる。