榎本ナリコ作 聖モエスの方舟を読んだよ( ・ิω・ิ)

聖モエスの方舟 1 (サンデーGXコミックス)

聖モエスの方舟 1 (サンデーGXコミックス)

ジャケ買いもほどほどにね!( ・ิω・ิ)

今回完全にジャケ買いですね。
榎本ナリコさんの作品で私が既読なのは『時間の歩き方』ですね。こちらを読んだ印象としては、説明過多になりがちな内容をサクッと説明されてて、なおかつストーリでも見せる、ってのがなかなかうまい方だなというのが私の印象ですね。




さてこちら、聖モエスの方舟の簡単なあらすじを・・・・
地球暦0139年、謎の流星雨によって極端に男子が少なくなった未来の地球―――
まだ見ぬ若い男子に憧れるごく普通の中学生・モエナは、なぜか超名門の「聖モエス学園」への進学が決まってしまう。生まれてこのかた「若い男のコ」というものを見た事がないモエナは、学園が共学と知り浮き足立って入学式へ向かうが、なんと式の最中に学園は校舎ごと大空に飛び立って…!? 人類の未来をかけた戦いに、少女たちが挑む!!
ここまでbyアマゾン
校舎は戦艦ヤマト的な戦艦になり、宇宙へ航行にでる。ここで何らかの軍事訓練を行うらしい。それも人類の命運をかけるほどでかいプロジェクトのようだ。かっこいい男の先生もいてウキウキの主人公だったが・・・・・




SFやハイファンタジーではしょうがないことなんですが、一巻は説明が多い物で、ストーリーの本筋が見えてこないですね。なので以降は設定だけ箇条書きで。ちなみに、80年代のSFのようなうそくさ〜い雰囲気設定が多い。「つか、これ現代だろw」って言いたくなる。
・指定の制服は変身機能付き。表紙の絵のように変身する。イメージしながら呪文を唱えることで、その人のパーソナリティにあった武器が出てくる。魔法少女+科学って感じの雰囲気が作品全体的に流れている。『覚醒』することで敵と戦うだけの力を備えた『戦闘乙女(ヴァルキューレ)』になるらしい。
・『敵』の姿は見えない。戦艦が彗星(エネルギー弾?)による攻撃を受けるが、撃った物の姿はない。少女達はひとまずこのエネルギー弾と戦うらしい。
・一度死んでも生き返れるらしい。手だては不明。


 宇宙物は苦手なのでよく分かりませんが、いろいろな作品がパロられてる気がしますね。挙げると『ガンダム』『戦艦ヤマト』『エヴァ』『ギャラクシーエンジェル』『舞HiME』とか。作品内でもいくつか作品名やらキャラ名が出てくる。「神聖モテモテ王国」「YAWARA」「ブライト・ノ●」「古代●」・・・やっぱりここ現代なんじゃ・・・・。
レビュー
 おそらく、この系統のいろいろな作品を見てる方だと「またこの展開?」といいたくなる話なのではないでしょうか。王道展開といえばキコエはいいですが。
 あと、展開とテンポが早すぎてついて行けません。キャラクターがたくさん出てきたと思ったら、いろいろな設定が饒舌に披露され、気がつくと一人お亡くなりになってる方が・・・彼女に感情移入できる展開はあったのですが、なにぶん消化しなければならない設定が多すぎて何とも。
 また、軽いノリから重いノリへの移行がうまくいってないと感じました。重い展開を軽いノリでやってしまうので、重いノリの人々が浮いてしまってる・・・・軽いノリの人はさらに(人として)浮いてしまっている。・・・・・登場人物全員から心が離れました。
 世界制服という作品のスピンオフらしいので、そちらを読まないといけないのかもしれませんね。あと、分かってることではありましたが、こういう作品にはこういう作品ならではの読む姿勢が重要なんですよね。
 なんか後ろ向きなレポになってすいません。ともかく、一巻の段階ではとやかく言う物ではないですね。この作品に置いては特に。
 
もっさり終わる( ・ิω・ิ)