「断裁分離のクライムエッジ」(緋鍵 龍彦) 二巻を読んだので感想ですよ
断裁分離のクライムエッジ 2 (MFコミックス アライブシリーズ)
- 作者: 緋鍵龍彦
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2010/08/23
- メディア: コミック
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はいはい。かなりおすすめ漫画ですので1、2巻じっくりご紹介。
<概要>
基本的はよくあるっちゃよくある話。「どこにでもいるダメな男、周りの男子と少し距離を置き、なんだか仮宿にいるような気分で学生時代を過ごしていた。しかしある日不思議な少女に出会い・・・やがて少年はその少女の心をほだす。」
みたいな。
しかし、そういう王道的な作品でありつつも、まっすぐ160Kmストレート!ってな感じで、ただ単純に面白い作品。
病的犯罪アクション漫画
<あらすじ>
絶対に切れない呪われた髪を持つ少女「武者小路祝」と連続殺人鬼の末裔、人の髪を切りたいという変態的衝動を持つ「灰村切」
最悪な才能をもつ二人は、その最悪さゆえに運命的に出会い、必然的にひかれあう。
みたいな
人を殺しすぎて、持ち主に特別な力を付与する「殺人遺品(キリンググッズ)」。キリンググッズで殺せばどんな願いでも叶うという伝説の「髪の姫」である祝。伝説の連続殺人鬼、ノーマグレイランドが凶器として使い、何十人も殺した殺人バサミを受け継いだ灰村はキリンググッズで祝を守ることを誓う。
<みどころ>
病んでるやつほど強い。強いやつほど病んでる。殺人者としていかにイカレてるか、どんだけ吹っ切れてるかが強さの指標のようなもの。その仕組が面白い。
こうした猟奇殺人者は激しい殺人衝動に襲われることになる。そうした衝動に身を任せてしまうと狂気にかられ、日常生活が完全に崩壊してしまう。
そんなこんなで、殺人衝動を小出しに消化するために、キリンググッズの所持者には、たいがいパートナーがいて「擬似殺人」することでその衝動を定期的発散している。この擬似殺人のシーンがやけにエロい。
所持者とパートナーとの浮世離れした信頼関係も観ていて面白い。必然的にその人じゃなきゃダメ!っていう先天的以上の理由があるようで、不思議で強固な信頼関係は妙な感動をおぼえる。
ジョジョをはじめとして、能力解説ページはあったし、どこかゲーム的な雰囲気をかもしてる作品もあった。しかし
ここまでゲームっぽい解説ページはあんましないんじゃないんでしょうか。なんだかモンハンを思い出しますね。こうしてまとめられると殺人のゲームっぽさがましていいですね。
以下二巻
<二巻感想>
3人ほど新たな所持者が出てくるが、戦闘にはそんなに多くない。くすぶって、次回からの展開が楽しみな感じ。特に、新しいキリンググッズが出て、キリンググッズを想像する幅が広がって楽しいですな。あとおもらしがなかったのがすごく意外。きっとおもらし漫画になることだろうと思っていたのに。
主人公が一巻のケツでカッコ良くなったが、なんかちっちゃい男的な空気感を残しててほっとした。