雪広うたこ作 魔界王子を読んだので感想ですよ( ・ิω・ิ)

タピオカ入りミルクティーの飲み過ぎで散財しそうですよ・・・

 完全に表紙と出版社買いですね。一迅社好きなんですよ。

<オススメ度>→そこそこ
 一迅社やB'sLogらしい漫画。なので、お金が余っててそういう系の漫画が好きなら買うのも良し。
 表紙や帯から感じる重々しい雰囲気はないので注意ですね。帯にちゃっかり「実は、ハイテンションなファンタジー」とか書いてあり、それを見のがしてはいけない。


<あらすじ>
 舞台は(たぶん)イギリス。時代は19世紀。
 由緒ある貴族であるトワイニング家の嫡子、ウィリアムが主人公。優秀な高校(?)の主席で、将来は政治家か弁護士になりがっぽりもうける事が夢。幽霊、妖精、宗教、魔法といった「オカルト」を一切信じない「超・現実主義者」(シュールレアルではなく)
 しかし、ある日突然トワイニング家が破産してしまう。ほとんど全てが差し押さえられ、残されたのは家具の無い空っぽの館、たった一人の執事、そして館の奥にある開かずの部屋。
 とりあえず、何か金目の物はないかと開かずの部屋をこじ開けると、そこには謎の魔法陣が、そして、そこから謎の男が現れる。彼は自分を悪魔だという。

悪魔を前に現実的なウィリアムは・・・


 まあスルーですよね。
 この悪魔によれば、魔界の皇帝ルシファー様が眠りにつく間に、その代理となる代理皇帝を選ぶ事になった。代理皇帝は、その権限を持つ「選定公」の投票によって決まる。そして、トワイニング家は、選定公の血を引く家系であるという。しかも、トワイニング家は数人いる選定公のなかでも唯一の「人間」だという。

それを聞いてウィリアムは・・・

 まぁスルーですよね。

 しかし、魔界に引き込まれたり、皇帝候補が次々と現れ各々戦いを始めたり、リアリストの自分に摩訶不思議な力があったり、皇帝候補が自分の周りに居座ってしまったり・・・
 しかし、あくまで新しい現実を受け入れない。ウィリアムはどうなるのか!?


<感想>
 おもしろいです。絵もキレイですし話の展開に無理もない。そして、出てくる人々がみんな美しい。設定も、ファンタジーファンを満足させつつもマニアックな方向に走らず、ちゃんとそれ以外の読者に対してもアピールしてるとこに好感を持ちます。
 さらに、主人公が新しい現実に屈せず、絶対に新しい現実の登場を認めない、と言うところが目新しいですね。たいがい、新しい現実を目の前にすると「主人公」というのはそれを受け入れて盲従したりするものですが。

(ここでいう「新しい現実の登場を認めない」とは、厳密に言うと、今までの現実理論の適用範囲を広げると言う事ですね。「悪魔は存在するが、それは原子論や物理学の範囲内で存在する。」ということですね。)

 まだ一巻なのでこれからどうなるかは分かりませんが、期待はできます。

 ちょっとアレなのトコは、一コマの中で人物が前面に出過ぎでないかい?と言うトコですね。何が起こってるのかがいまいちわかりにくい。特にアクションシーンとかは。
 あ、こんなの全然問題ないですが。まぁいいトコばかり描くのもどうなのかなと思って描いただけです。

もっさり終わる( ・ิω・ิ)